シプシックについて (4)
Kes on Sipsik?


独立回復後,出版社と装丁を変えた12話の 『シプシック』 が1996年に出たが,挿絵は1987年版のものをほぼそのまま用いている。ソビエト時代の第2期とテキストに変化はないが,ただ1箇所だけ,時代の変化を反映した変更点がある。「シプシック,タクシーに乗る」 のなかで,タクシーメーターが20コペーカ単位で上がり,アヌのお父さんが支払ったタクシー料金が90コペーカだったのが,3クローン単位でメーターが上がり,お父さんが21クローン支払うことになったことである。2001年版の 『シプシック』 は,1996年版の再版である。

1996Eno Raud / Edgar Valter: Sipsik. (Tiritamm)[12話]
2001Eno Raud / Edgar Valter: Sipsik. (Tiritamm)[12話]

現在の物語構成になってからのそれぞれの版の収録物語の異同は次の表のようになる。

1978198119871996/2001
シプシックの誕生
アヌ,5歳になる
シプシック,テレビに出る-
アヌ,お留守番をする--
シプシック,小鳥を観察する-
シプシック,秘密をもつ
アヌ,病気になる-
シプシック,タクシーに乗る
シプシック,ロケットに乗る-
シプシック,海に出る
シプシック,屋根に上る
シプシック,キノコを採る-
シプシック,スポーツする
シプシック,ハチに刺される
アヌとシプシック

更新日 2002/04/15