エストニア語を学ぶ エストニア語を学ぶ エストニア語の教材の簡単なガイドを書いてみました。[→ フィンランド系の言葉－フィンランド語・エストニア語－ ]
エストニアのタルトに住む宮野恵理さんとの共著で，旅行者用の入門書をこのほど出しました。内容的にこれで十分とは言えませんが，最初の入門書としてはそれなりに役立つかと思います。例文が聞けるようにCDが付いています。
私の編集した文法と語彙集がありますのでよろしかったらダウンロードしてご利用ください。ただし，音声教材は付属していません。
『エストニア語入門』(大学書林 2009)は，内容的に危なっかしいところのある本です。理由はブログに書きましたので，参考にしてください。
エストニアに住むロシア人が最小限のエストニア語の知識を身につけられる初級入門書の英語版が出ています。CD付きです。エストニアのオンライン書店に直接注文してください。
もう少し本格的なCD付きの入門書で，英語で書かれ，比較的手に入りやすい (と思われる) のは，次の本です。洋書を扱っている書店を通じて注文できるはずです。
解説が一切なくて，すべてエストニア語で書かれているという点で敬遠する人もいるかもしれませんが，次の入門書は評判も悪くないようです。タルト大学の留学生向けのエストニア語コースの教材となっているとも聞いています。CD 付きで，豊富な練習問題には，解答もついています。巻末の語彙集は，辞書としてはもの足りませんが，英語・ロシア語・ドイツ語・フィンランド語との語彙対照表になっていますので，語学好き向けでしょう。初版は 1998 年。
エストニア語の基本的な文法事項，とくに名詞や動詞の活用表をまとめた「エストニア語文法帳」とでも呼べそうな40ページほどの大判冊子体の本(すでに第３版)があります。国内のロシア語系住民向けですが，文法表中心なので，ロシア語がわからない人にも十分役立ちます。
用例が一切ないので，辞書と言うよりは単語集ですが，日本語・エストニア語辞典，エストニア語・日本語辞典が，エストニアから出ています。
エストニア語の対訳辞典はいろいろなものが出ていますが，英語との対訳辞典では，次のものを私はよく使っています。ただし，エストニア人が英語を学ぶためのもので，エストニア語を学ぶ外国人が必要とする情報がありません。
日本でいう「国語辞典」に当たる辞典が，エストニアでもようやく出版されるようになりました。最初のものは，エストニアの中学生・高校生向けの辞書です。ハードカバーで，大きさは日本の国語辞典とだいたい同じ，1200ページを超えますが，見出し語数が15,000語，少なすぎる感じがします。二番目のものは，見出し語数が10倍の150,000語の６巻本の大辞典で，ソビエト時代の終わりから20年近くかけて少しづつ出版されて2007年に完結した辞書(Eesti kirjakeele seletussõnaraamat, 1988–2007)の全面改定版です。
エストニア語の辞書としてはもっとも大きい「エストニア語大辞典」(EKSS) のオンライン版が，無料で公開されています。定期的にメンテナンスをしているようなので，最新版が利用できます。また，英語との対訳のオンライン版辞書もあります。
私が遊びで作ったCGIがあります。エストニア語の数詞の勉強になるかと思います。