災難，病気，死

26. 災難は，音をたてずにやってくる [14714]

• Õnnetus ei hüüa tulles.
• 災難は，予告なしに訪れるということ。災難の変わりに「病気」[12273]を用いた変種もある。最近の新聞の見出しに，このことわざをもじった「災難は，音をたててやってくる」というのがあった。放っておくと取返しのつかない事態をもたらすであろう社会の問題をいろいろとりあげ，対策を訴えた記事であった。
• [12273]
• Tõbi ei hüüa tulles.
• [RH]
• Õnnetus hüüab tulles.

27. 災難は，ドアからも窓からもやってくる [14710]

• Õnnetus tuleb uksest ja aknast.
• 日本の「弱り目に祟り目」「泣き面に蜂」に通じる。不幸や災難は重なって起こるものだということ。

28. 幸福と不幸は手をつないでいる [14682]

• Õnn ja õnnetus käivad ikka käsikäes.
• 日本の「楽あれば苦あり」「禍福はあざなえる縄のごとし」に通じる。「幸福と不幸は，双子の兄弟」[14684]，「悪は，福なしにはありえない」[776]という変種もある。
• [14684]
• Õnn ja õnnetus on kaksikvennad.
• [776]
• Ei ole halba ilma heata.

29. 病気は馬で来て，雄牛で去る [758]

• Haigus hobustega tuleb, härgega läheb.
• 病気になるときは急だが，なおるには時間がかかるということ。

30. 今日は金（きん），明日は土 [12385]

• Täna kuld, homme muld.
• いつ死が訪れて，この身が土と化するかもしれない以上，裕福な暮らしもはかないということ。kuld〈金〉が muld〈土〉と韻を踏んでいる。

31. 鼻の先は見えるが，命の先は見えない [7448]

• Nina otsa näed, aga ea otsa ei näe.
• 死の時期を予測することはかなわないということ。