エストニア人の作家。タルト大学で地理学を学ぶ。1944年，スウェーデンに移住。次第にエストニア人が増えていくタリンを舞台に，３つの互いに異なる生き方を描いた小説「タリン３部作」『火と鉄』 Tuli ja raud (1938)，『誠実な男の家』 Õige mehe koda (1940)，『薬草園』 Rohtaed (1942) によって作家としての地位を確立した。ほかに，小説『昔はこうだった』 Kõik, mis kunagi oli (1946)，『何も起こらなかった』 Ei juhtunud midagi (1947)，『魂たちの夜』 Hingede öö (1953)，文学史『エストニア文学講話』 Eesti kirjanduse lugu (1954)，『死の騎手たち』 Surma ratsanikud (1963)，『花嫁のベール』 Mõrsjalinik (1965)，『龍の歯』 Lohe hambad (1970)，詩集『人間の旅路』 Inimese teekond (1972)，『ローマ日記』 Rooma päevik (1976) などがある。